年金の税金とは

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年金の税金とは

年金の税金についての制度を、「年金税制」と言います。

 

老後を安心して過ごすための所得として大切な年金ですが、年金税制はさまざまな段階で税金を支払うことを定めています。

 

年金に対する税金は課税時期により、以下の3種類に分類されます。

 

【年金原資としての保険料(=掛け金)が拠出されるとき】

 

○個人拠出の場合

 

公的年金と厚生年金基金・・・
「社会保険料控除」が適用されます。

 

適格退職年金、確定給付付企業年金、個人年金(生命保険のみ)の場合・・・
年5万円を限度とする「生命保険料控除」が適用されます。

 

確定拠出年金(個人型)の場合・・・
「小規模企業共済等掛金控除」が適用されます。

 

○企業拠出の場合

 

公的年金、厚生年金基金、確定給付企業年金、確定拠出年金(企業型)など・・・
「損金算入」となり、この分の拠出は個人の所得となりません。

 

【積立金が運用されるとき】

 

○公的年金の場合
積立金は国のものであるため、課税されません。

 

○企業年金の場合
積立金は課税対象となります。

厚生年金基金の老齢厚生年金(代行部分)・適格退職年金・確定給付企業年金・確定拠出年金について、「特別法人税」が課せられます。

 

【年金が給付されるとき】
受給者に対する課税となります。

 

○年金受給の場合
年金所得は、公的年金・企業年金・個人年金ともに「雑所得」として課税されます。

 

○一時金受給の場合
企業年金を退職一時金として受け取ったときは、「退職所得」として課税されます。

個人年金を一時金として受け取ったときは、「一時所得」として課税されます。

 

○その他(老齢給付以外の給付の場合)
障害給付は、「非課税」。

死亡給付は、公的年金・厚生年金基金については「非課税」。
その他の場合は、「相続税」となります。