高年齢再就職給付金と再就職手当の違いとは〔60歳〜64歳の場合〕

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高年齢再就職給付金と再就職手当の違いとは〔60歳〜64歳の場合〕

高年齢再就職給付金再就職手当違いは、どういう所にあるのでしょうか?

 

それぞれの内容について、以下に述べていきます。

 

【高年齢再就職給付金とは】

 

○概要
再就職したときの給料が、退職時の給料よりも75%未満に低下したとき

 

○受け取り方法
失業保険の残りが200日以上のときは2年間。100日以上200日未満のときは1年間。

(ただし、65歳になる月まで)

 

○受取金額
退職時の賃金と比較して、その低下率に応じて支給されます。

最高は「支払賃金×15%」です。

 

※これは、高年齢雇用継続基本給付金と同じ計算方法となります。給付金が1,656円以下の場合は支給対象外です。

 

○併給調整
支給されている期間は、給料の額によって老齢厚生年金(=特別支給の老齢年金)が減額されます。

 

【再就職手当とは】

 

○概要
失業保険を3分の1以上、かつ、45日以上残して、安定した職業に就いたり、自分で事業を開始したとき

 

○受取金額
一括支給となります。

 

○受取金額
基本手当日額×支給残日数×30%

 

※基本手当日額には上限があります

 

○併給調整
老齢厚生年金が減額されることはありません。

 

高年齢再就職給付金と再就職手当との違いは、再就職した時点で受け取ることができるという点では同じです。

 

しかし双方の給付金は、支給される意味が異なります。

 

高年齢再就職給付金は、再就職後の賃金を補うためのお金です。
再就職手当は、失業保険で受け取れなかった分について、代わりに支給されるというお金です。

 

高年齢再就職給付金と再就職手当は、両方を受け取ることはできません。
したがって、どちから1つを選択する必要があります。

 

どちらを受け取った方が得になるかは、再就職後の給料や老齢年金の金額などによって異なります。

 

どちらを選択するかは、1度選択してしまうと変更することはできませんので、よく考えて選びましょう。