高年齢再就職給付金とは〔60歳〜64歳の場合〕

高年齢再就職給付金とは、勤続５年以上の人が退職し、失業保険を残して60歳以降に再就職をした場合に、受け取ることができるお金のことです。

高年齢再就職給付金は、賃金の低下率に応じて支給される金額が違います。

下がった賃金の上限、および、給付金の計算式は、「高年齢雇用継続基本給付金」と同じです。

高年齢再就職給付金の対象となる人は、以下の条件すべてに該当する人です。

• 60歳以上65歳未満の人で、再就職し、雇用保険に加入してしていた人
• 退職から再就職まで１年以内の人(ただし、退職後２ヶ月以内に申請することにより、期限を延長することが可能)
• 失業保険(基本手当)を受け取った人
• 再就職手当を受け取っていない人
• 再就職後の賃金が60歳到達時賃金の75％未満に低下する月がある人(ただし、上限は超えていないこと)
• 失業保険を100日以上残して再就職した人

高年齢再就職給付金と高年齢雇用継続基本給付金の違いとは、一度退職して失業保険(基本手当)を受け取ったかどうかによります。

失業保険を少しでも受け取ったのであれば「高年齢再就職給付金」、受け取らなければ「高年齢雇用継続基本給付金」です。

両方とも、原則として１年以内に再就職した人が対象となります。

さらなる違いは、「高年齢雇用継続給付金」の支給期間は、60歳〜65歳になる直前までの５年間となっています。

一方、「高年齢再就職給付金」の支給期間は、失業保険の残日数によって１年間または２年間となります。(65歳になる前まで)