企業年金とは

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企業年金とは

企業年金とは、企業が独自に従業員に対して上乗せ年金として設けている年金制度のことです。

 

現実には「企業年金」という年金はありませんが、年金支給額・支給期間・支払方法などは、それぞれの企業で自由に設計・選択することができる年金です。

 

企業年金の種類には、以下のようなものがあります。

 

適格退職年金

1962年に創設された年金制度で、退職金の中から期限付きで年金として受け取ることができ、「退職年金」とも呼ばれています。
適格退職年金は国税庁の承認の元で、企業が信託銀行・生命保険会社と年金契約を締結する年金です。

2012年に廃止が決定しています。

 

厚生年金基金

1965年に創設された年金制度で、国が支給する厚生年金に加えて、企業の実態に応じて年金額を上乗せして支給される制度です。
厚生年金基金は、厚生年金の一部を代行業務として請け負っています。

 

確定拠出年金(企業型)

2001年に創設された、企業が掛け金を拠出後、新たに追加的な企業負担が発生しない年金制度のことです。
掛け金の運用は従業員の裁量となり、年金給付額は事後的に決定されます。

 

確定給付企業年金

2002年に創設された、企業が資産運用のリスクを負い、従業員に対する将来の年金受給額が決定している年金制度です。
厚生年金基金の代行返上ができます。

 

自社年金など

企業が独自で資金を運用し年金を給付する制度で、法律の保護はありません。
掛け金を企業内に留保し、給付までの間は企業活動資金として利用できるという利点があります。

 

創設当初は福利厚生を目的としていた企業年金は、現在では企業経営の一部分となり、運営体制の維持に努めています。