厚生年金基金とは

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厚生年金基金とは

厚生年金基金とは、企業年金の中枢部ともいえる制度で、1965年の厚生年金保険法の改正により発足し、1966年10月より施行されました。

 

厚生年金基金は民間企業を母体とし、厚生労働大臣の認可を得て設立された特別法人で、加入者および年金受給者の老後生活を豊かにすることを目的としています。

 

厚生年金基金の役割には、以下のようなものがあります。

 

【国の厚生年金給付における「代行業務」】
「厚生年金基金」と「厚生年金」には、密接な関わりがあります。

 

厚生年金基金は「代行制度」といって、国に代わって厚生年金の給付・運用の一部を担っています。

 

◇厚生年金のみの場合
「基礎年金+報酬比例年金(再評価・物価スライド分)+厚生年金」は、全て国から支給される

 

◇厚生年金基金に加入している場合
「基礎年金+報酬比例年金(再評価・物価スライド分)」のみ国から支給され、それ以外の部分は厚生年金基金より支給される

 

厚生年金基金が代行しているのは「報酬比例年金の標準報酬(再評価・物価スライドしない部分)」で、この部分のお金を国に代わって厚生年金として支給しています。

 

【企業独自の「上乗せ給付」】
厚生年金基金の給付形式は、2種類に分類されています。

 

◇代行型基金
「報酬比例年金の標準報酬(再評価・物価スライドしない部分)」(代行部分)+「平均標準報酬×一定率×加入期間」(付加部分)

 

◇加算型基金
「報酬比例年金の標準報酬(再評価・物価スライドしない部分)」(代行部分)+「平均標準報酬×一定率×加入期間」(付加部分)+加算部分(企業独自の上乗せ)

 

加算型基金は「加算部分」により、代行型基金をわずかに上回るように設計されており、現在、新設基金はすべて加算型で統一されています。