共済年金とは

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共済年金とは

共済年金とは、公務員や教員など特定の職業に従事している人のために、それぞれの共済組合などが支給する公的年金のことです。

 

共済年金は、以下の3種類の共済組合について法律で規定されています。

 

国家公務員共済組合

各省庁ごとに設立されている共済組合です。
国家公務員共済組合連合会によって、年金積立金の運用、および裁定・給付などの事業を行っています。

年金保険料は、組合員と国で折半されています。

 

地方公務員共済組合

都道府県の職員は、都道府県職員・公立学校・警察などの職種により共済組合が設立されています。
市町村の職員は、市町村区分により共済組合が設立されています。

地方公務員共済組合連合会によって、年金積立金の運用、および管理、さらに組合間の年金財政上の調整を行っています。
年金保険料は、組合員と地方公共団体で折半されています。

 

私立学校教職員共済

私立の大学・高校・中学校・小学校・幼稚園の教職員を対象とした年金制度です。
日本私立学校振興・共済事業団により管掌されています。

年金保険料は、加入者と学校法人などで折半されています。

 

上記、それぞれの共済組合は、以下のような3つの事業を行っています。

 

長期給付事業(共済年金)
老齢・障害・死亡を対象とする給付をおこなう。

⇒退職共済年金、障害共済年金、遺族共済年金

 

短期給付事業
疾病・休業・災害などを対象とする給付をおこなう。

⇒民間の健康保険、労災保険

 

福祉事業
保養所・病院などの施設の運営、資金の貸付などをおこなう。

 

組合員および加入者は、国民年金の第二号保険者として基礎年金にも加入しています。

 

基礎年金の保険料に関しては、共済年金から国民年金へ拠出金が支払われているため、共済年金の掛け金とは別に国民年金に保険料を支払う必要はありません。