個人年金とは
個人年金とは、個人が民間の金融機関と個別に契約し、掛け金を積み立てることにより、積立金と利子・運用益を年金として受け取る年金のことです。
個人年金は、個人の自助努力による任意加入の私的年金といえます。
個人年金は機能別に「貯蓄型」と「保険型」に分類できます。
●貯蓄型とは
定期性預金を年金化し、希望する年齢から一定期間に渡り、年金を受け取ります。
貯蓄型の場合は、預金残高がゼロになると年金給付が終了となります。
●保険型とは
一般的に生存保険の保険金を年金とし、希望する年齢から死亡するまで給付を受けるなど、年金の支払い条件を設定して契約します。
また、個人年金は受取期間別に「終身型」と「有期型」に分類できます。
●終身型とは
年金の支払い開始から、被保険者が生存している限り支給されること。
●有期型とは
有期年金・・・被保険者が生存している限り、一定期間は支給されること
確定年金・・・被保険者の生死にかかわらず、一定期間は支給されること
さらに、掛け金の積立方法の違い別に「積み立て型」と「一時払い型」に分類できます。
●積立型とは
一定期間、積み立てた掛け金を原資として、支払開始年齢から支給されます。
●一時払い型とは
一括で掛け金を払い込み、それを年金として受け取ります。
個人年金は受け取り方法により、「定額型」「逓増型」「変動型」に分類されます。
●定額型とは
年金額が期間中一定であること
●逓増型とは
一定の金額または一定の割合で、年金額が増えていくこと
●変動型とは
運用実績や金利などに応じて年金額が増減すること
以下に、各タイプごとに契約できる金融機関を表示します。
【貯蓄型】
○銀行
〔年金型預金〕積立預入型、一括預入型など
○信託銀行
〔個人年金信託〕終身年金、有期年金など
○証券会社
〔個人年金プラン〕
○農協
【保険型】
○生命保険会社
〔個人年金保険〕終身年金、保証期間付終身保険、確定年金
○損害保険会社
〔年金払積立損害保険〕保証期間付有期型
○かんぽ生命(旧郵便局)
〔年金保険〕終身年金、保証期間付終身年金、定期年金、夫婦年金
○全労災
○農協
他にも個人年金には「国民年金基金」や、会社員の場合は「財形年金」などがあります。