在職老齢年金と繰上げの関係とは

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在職老齢年金と繰上げの関係とは

在職老齢年金の制度は、老齢基礎年金の繰上げ申請時にも適用されます。

 

在職老齢年金とは、60歳から64歳までの老齢厚生年金の受給権のある人が労働し、厚生年金に加入することによって、給料・ボーナスに応じて年金が減額されることです。

 

在職老齢年金は通常時だけでなく、老齢基礎年金を「全部繰上げ」「一部繰上げ」した場合にも対象となります。

 

それぞれの場合において、年金を減額される部分は以下の通りです。

 

本来の支給

「報酬比例部分」と「定額部分」が調整されます。

 

全部繰り上げ

「報酬比例部分」と「経過的加算相当額」が調整されます。

 

一部繰り上げ

「報酬比例部分」と「繰上げ調整額」が調整されます。

 

また、失業保険を受け取っている場合は「全部繰上げ」「一部繰上げ」をしていたとしても、年金の上記の部分は、併給調整により全額支給停止となります。

 

ちなみに、調整されるのは老齢厚生年金の部分であり、高齢基礎年金は影響がありません。

 

年金の受取方法は、「本来の支給」「全部繰上げ」「一部繰上げ」の3種類から選択することができます。

 

この3パターンのうち、どれが最も良い選択なのかを考える事は、たいへん難しい問題です。

 

個人によって、それぞれの年金の加入期間・保険料などが違うため、一概に年金受取方法の最適なパターンを決定することはできません。

 

しかし、より良い選択をするために、自分はいつにいくら年金を支給されるかを確認することが重要です。

 

まずは、社会保険事務所などに相談することをお勧めします。