国民年金と厚生年金の違いとは
国民年金と厚生年金の違いには、どのようなものがあるのでしょうか?
厚生年金は国民年金と比較して保険料が高く、しかも老後に給付される年金が少ないと言われています。
それぞれの違いを、以下のような項目別に考えていきます。
【老齢年金】
○国民年金の場合
毎年792,100円
○厚生年金の場合
掛け金として支払ってきた保険料と加入期間によって計算されます。
国民年金に上乗せされて支払われます。
【障害者になったとき】
障害者になった場合の給付は、国民年金よりも厚生年金の方が高くなります。
○国民年金の場合
1級障害者 990,100円
2級障害者 792,100円
○厚生年金の場合
支払ってきた年金掛け金と加入期間によって決定されます。
※加入期間が25年未満でも、25年として計算される最低保障があります
国民年金に上乗せされて支払われます。
【死亡したとき】
死亡した場合の遺族年金の給付額は、国民年金よりも厚生年金の方が高くなります。
国民年金の遺族基礎年金では、小さい子どもがいる場合は手厚く給付されるのですが、子供が高校を卒業した時点で保障がなくなります。
厚生年金の遺族厚生年金では、子どもが高校を卒業しても、配偶者は死ぬまで遺族年金の給付を受け取ることができます。
つまり、厚生年金の場合は高校卒業前の子供がいると、遺族基礎年金と遺族厚生年金の両方が支給されるということです。
ただし配偶者が30歳未満の場合は、5年間のみ支給されるという給付要件があります。
○国民年金の場合
792,100円+子1人あたり227,900円(子3人目以降は75,900円)
※原則として「高校卒業までの子のいる妻」または「高校卒業までの子」に支給される
○厚生年金の場合
配偶者が受け取る場合は、原則として死亡するまで給付される。
掛け金として支払ってきた保険料と加入期間によって計算されます。
※加入期間が25年未満でも、25年として計算される最低保障があります
国民年金に上乗せされて支払われます。