厚生年金の中高齢寡婦加算とは

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厚生年金の中高齢寡婦加算とは

厚生年金には、遺族基礎年金の代わりに受け取ることができる「中高齢寡婦加算」があります。

 

中高齢寡婦加算とは、40歳から64歳まで、遺族厚生年金の上乗せとして加算される年金のことです。

 

サラリーマンであった夫が死亡した時に、18歳未満の子がいる妻には「遺族基礎年金」および「遺族厚生年金」が支給されます。

 

しかし、妻に子がいない場合は「遺族厚生年金」のみしか支給されません。

 

また、妻に子がいたとしても、子が高校を卒業した時点で「遺族基礎年金」は受け取れなくなります。

 

たとえ妻に子がいなくても夫の死亡後、急に仕事を見つけて収入を得ることは難しいという判断から、40歳以上の女性のみ「中高齢寡婦加算」が支給されます。

 

中高齢寡婦加算は、1年間につき「594,200円」となっており、遺族基礎年金額の4分の3となっています。

 

中高齢寡婦加算が支給される要件は、以下の通りです。

 

夫の死亡当時40歳以上65歳未満で、子のない妻
夫が死亡した時点から、受け取ることができます。

 

40歳になったとき、遺族基礎年金の支給要件となっている子と生計を同一としている妻
遺族基礎年金が受給できなくなった時点から、受け取ることができます。

 

一方、中高齢寡婦加算が支給されない条件は、以下の通りです。

 

夫の死亡当時40歳未満で、子のない妻
自分の老齢基礎年金が受給できる年齢になるまで、遺族厚生年金しか支給されません。

30歳未満の場合は、遺族厚生年金も5年間のみとなっています。

 

40歳になったとき、すでに子が高校を卒業している妻

 

ただし、遺族基礎年金の受給期間と重なっている場合は、両方を受け取ることはできません。
この場合、中高齢寡婦加算が支給停止となります。

 

さらに、死亡した夫に対する要件があります。

 

長期要件に該当する場合
夫の厚生年金の加入期間が、20年以上あること

 

中高齢特例に該当する場合
生年月日に応じて、厚生年金の加入期間が15〜19年あること

 

短期要件に該当する場合
加入期間の要件はありません。